2013年3月31日日曜日

刈払機

購入しました.STIHL FR130T


このモデルはコンビツールが使えるのが魅力.今回は一緒にブロワーのツールも購入しました.いやむしろブロワーが欲しくて刈払機買ったと言ってもいいくらいw
ほかにもヘッジトリマーやカルチなどのツールが取り付け可能で,使用頻度は低いけどあったら便利な機械はツールで揃える計画.

まだ慣らし運転の段階で,そもそも雑草がまだ伸びてないのでちゃんと使えてませんが,気が付いたこと:
  • アイドリングの安定性が若干悪く,低回転になって止まってしまうことがある.アイドリング調整を上げれば若干は改善するようだ.
  • トリガー式のスロットルは使いづらいという意見を聞いていたけれど,たしかに使いづらいw.その原因としては,(1)スロットル部分の握りが日本人の手には大きい (2)スロットルをちょっとだけ握ったところに巡航運転で使いたい出力帯があり,そこを維持するのにコツが要る,というあたりだと思う.(最新型のFSシリーズにおいてECOSPEEDハンドルによりこの問題点が改良されているらしい).
  • ブロワーユニットは風圧・風量ともに文句なし.タービンのような構造で意外と大きいのだが使いづらさは感じない.使ってみると実に楽しい!
  • 排気ガスの刺激臭が少なくて気分的によい.この点だけでも4-MIXエンジンを選ぶ理由になる.(刈払機は長時間使う道具なので排気臭やエンジン音など感覚的な部分も評価すべきと思う)
良くない点はすぐに気が付くので最初に挙げておきました.スロットルについては何らかの対策をしたいと思っています.
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【記事追加2013/5/15】刈払機(その2)

2013年3月23日土曜日

映画「先祖になる」

花見がてら渋谷のシアターイメージフォーラムで観てきました.


木こりの端くれとしては,ベテラン直志さんの伐木シーンに見入ってしまいました.

・受け口を切る際に 斜め切り → 下切り の順で行っていたこと.
この手順は小田桐師範の本でも紹介されていた方法ですね.
あとから下切りをしたほうが鋸道を合わせやすいということです.

・受け口を作ってから伐倒方向を丹念に確認していたこと.
木を背にし伐倒方向を向いて立つ → 足を受け口の幅に開く → 前屈して股越しに受け口を見て体の方向が合っているか確認 → 徐々に姿勢を直立へと戻していきつつ伐倒方向に障害物が無いか目視確認
確認したのち受け口の微調整をしていました.株もとの少しの差が木の先端では大きな差になるということでしょうね.

・伐った株で神事を行っていたこと.
株に木の先端(うらっぺ)を挿して塩とお神酒で感謝の儀式を行っていた.
伐ったままではなく新しい苗を植えて山にお返しするんだと言っていました.

身のこなしの軽さはかなりのもの.木登りも普通にしてましたし.
若い頃から仕事で鍛えた賜物だろうなと思います.

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映画について.
震災の映画というよりも,困難な状況に陥ったとき人はどう行動するのかを淡々と記録した映像と思います.
監督が色付けをせずこの映画を作ったということなのでしょう.
直志さんが主人公という設定ではあるけれど,彼のようにすべきであるという押し付けは感じられない.

土地に根ざして生きるということ.日本人の宗教観(自然崇敬).
悲劇に見舞われてもユーモアを忘れずに生きるということ.

考えさせられる場面はいくつもあって,観る人それぞれの裁量でさまざまな解釈のできる作品と思います.
おすすめいたします.


2013年3月21日木曜日

拙宅の庭では梅が満開です.桜はあと半月くらい先でしょうか.
そんななか先陣を切って新芽を展開し始めたのはマユミ.
おそらく葉っぱは旨いのでしょう,5月になると小さな毛虫が狙っているので防除が欠かせません.


春を告げる花といえば黄色が多い.これはダンコウバイ.


黄色い粒にしか見えない花も,虫の大きさを基準にしてみると,なかなか居心地の良さそうな場所に見えます.


春の色彩の響宴とは無縁であるかのように片隅でひっそり芽を出しているカタクリ.
可憐な花が終わるといつのまにか姿を消してしまいます.


薪焚きの季節もそろそろ終わりに近づいています.

2013年3月18日月曜日

PowerSharp

近所の農機具屋さんで展示会があり,PowerSharpソーチェンのデモ機を発見.
5秒で目立て完了とか,今までの目立て修行は何だったのかと思うような画期的システム.
実演用の丸太を切ってみました.本体は某社40ccくらいのだったと思う.
びっくりです!
ぜんぜん切れないw 丸太にソーチェンが入っていかないので飽きて止めてしまったw
振動もすごく大きくて怖い.
あれで木を切るとか何の修行だよ,という感じでした.
お勧めいたしません.

2013年3月17日日曜日

目立て台・研いでみた

先日の目立て台を実際に使って95VPXを研いでみました.

結論から言うと,なかなか良いw
以前はカッターが傾かないように左手でチェーンを掴んで右手でヤスリを動かしていたのですが,台を使うと左手が空くのでヤスリの先端側に添えることができ,以前より直線的に正確にヤスリを動かせているはず.


(Before; 研ぐ前)
上刃が減ってるのが分かると思います


(After; 研いだあと)


シビアな人はもっと研ぐでしょうね.上刃が崩れて波状になった跡が少し残ってますが自分としてはこれでよし.
ルーペでカッターを確認しながら研いでみましたが,ひとつひとつのばらつきが少なくなったと思います.

改善を要する点としては,ガイドバーと基準線の平行がずれないようガイド機能が必要かも知れない.(でもそこまで目立て角度を厳重に合わせる必要はないかもしれない)

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ところで,目立て作業で研ぐ前と研いだあとに,すべてのカッターをウェスで拭いていますか?
  • 研ぐ前は,チェンオイルを含んだおがくず等がカッターに着いています.ヤスリは油が付くと切れなくなりますから,拭き取らなければいけません.
  • 研いだあとは,カッターの切り子がたくさん着いています.切り子がついたままチェーンを使うと切れ味が落ちますから,拭き取らなければいけません.

面倒ですが,私の経験上,大事な工程です.


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今回95VPXを研いでいて気になったのですが,カッターの角の部分の欠けが結構ありました.


STIHLのRMCチェーンのときは金属表面が剥離するような欠けはありましたが,このようにシルエットが変わってしまう欠けは見たことがありませんでした.
鋭角的な形状だからなのでしょうか.
切れ味がよいぶん,刃のメンテナンスに手をかける必要があるのかも知れません.

2013年3月13日水曜日

目立て台

(DIY - Sawchain sharpening support stand; Sorry Japanese only...)

目立て用の作業台を作ってみました.
市販の洗車用踏み台に木材をねじ止めするだけの簡単なお仕事.
踏み台を利用する基本アイデアは「伐木造材のチェーンソーワーク」から拝借.


踏み台の脚に掛けてある角材は(ひもで縛ってますがw)研ぐときの力で踏み台が動かないように片足を乗せて安定させるため.


(MS240を乗せたところ;右カッターを研ぐ向き)

(ガイドバー基準線と30度線を台に書き込んでみました)


ガイドバーを台に乗せ,適当な木片をエンジン側の下に敷きます.(2点支持)
ガイドバーのクランプはありません.写真のように奥側の壁があればよい.(試してみたらそれで充分でした)
どのみちクランプでガイドバーを固定しても,研ぐ際の荷重によってドライブリンクとガイドバー溝とのガタの部分でチェーンが傾いてしまいますから,むしろソーチェンを固定するのが大事と思っています.(特に25APはチェーンの傾きが大きい)
この台を作る前はチェーンが動かないように左手で掴んで,右手でヤスリを動かしていました.

(左カッターを研ぐ向き)

(こちらにも基準線と30度線)

人それぞれ研ぎ方があると思いますが,私はヤスリは同じ位置で,チェーンを回してカッターを1つずつずらしながら研いでいきます.カッターが傾かないようできるだけヤスリに近いところでチェーンを押さえているわけです.

台に書き込んだガイドバー基準線と30度線,これがなかなか良いです.ヤスリホルダーにも角度基準線はあるのですが,いまひとつ合ってるかどうか分かりにくかった.それがこのようにヤスリと平行の30度線があるだけで合わせ易さがぜんぜん違ってきます.

さて大きさの異なるチェンソーを載せるとどうかというと,

(こがるG2550Tを乗せたところ)



エンジン側を支える木片は置いてるだけなので,取り去れば台の中央部分は自由に使えます.たとえば給油のため寝かせたり.


この台は今後使いながら改良していきます.

(※カッターを研いだ写真を後日ここに追記する予定)

2013年3月12日火曜日

耐久性

山林用ブーツのファスナーが壊れてしまいました.


半長靴(ハーフブーツ)は,おがくずなど作業中のゴミが中に入らないところが実に良いのですが,さすがに山仕事3回めで壊れてしまうのは耐久性に問題ありではないのかな.

マジカルフォレスター(MAGICAL FORESTER)という名の商品.これはおすすめいたしません.


ファナーのブーツは良さそうではあるけれど,試しに買える価格ではない...


そしてチェンソー用の手袋MAC GREENもこのような有様です.(これも山仕事3回め)
屈曲性はよくできているのだけれど,表面の革がすごく薄い.チェンソーで伐るだけの仕事向けなんでしょうね.玉切りしたものを運んだりするのは仕様外の使い方なのかも知れない.
手袋は革製の安いものを消耗品と割り切って使ったほうが良さそうです.


どちらも使い心地は良いので,もう少しなんとかならないものかと思います.

2013年3月9日土曜日

古老いわく

近所の古老から「要らない樹を伐ったから取りに来るか?」と連絡戴いたので,伺ってみると畑の境界の桑の木が倒されていまして,太いところだけ玉切りして戴いてきたんですが,その桑の木,地際で伐ってないんですよ.地上2尺くらい残してある.
気になったので「これ元から伐っていいですか?」と訊いてみたら,「それは二股だったんだ.二股の木はたいがい石を巻き込んでっから,伐らねえほうがいい.チェーンだめにしたひと何人も居る」と.
こういう経験談が聴けるので,古老とのお付き合いは楽しいです.御歳85.
そういう人に私も成りたい.

2013年3月8日金曜日

沈香


沈香の香りが好きで,寝る前に焚いています.落ち着くので.
幾種類か試したけれど,玉初堂の陽成が自分にはしっくりきます.


2013年3月7日木曜日

座学

伐木技術に関して,これらの本で勉強しました.
木を狙った方向へと寝かせるための方法,ロープワークなど伐木の技術解説本です.
こちらは心構えについての本.特に後半は林業経営者のためのお話をされています.
しかし,読んでおいて損はない本と思います.コンピュータ・プログラマが「プログラミング作法」を読んでおくべきであるというのと同じです.ものの考え方の本ですね.

今まで見よう見まねでやっていましたが,座学って大事だと思いました.